研究

消化管グループ

胆膵グループ

肝臓グループ

1. 肝腫瘍の精密病態診断における造影3D超音波の臨床応用

肝腫瘍の高精度な画像診断を目指し、造影3D超音波に関する技術開発および臨床応用の研究を継続的に行っております。現在は、キヤノンメディカルシステムズと共同で、造影3D超音波の新規撮像法に関する研究開発にも取り組んでおり、本モダリティの診断性能向上に寄与する新たな技術の創出を目指しております。これまでに得られた成果は、日本超音波医学会における肝腫瘍診断基準の策定にも活かされており、診断的有用性と将来展望に関する基盤的知見の蓄積にも貢献しております。

2. プロバイオティクスを標的にした免疫チェックポイント阻害薬の効果増強を狙う治療法の開発

本研究では、プロバイオティクスを標的とした免疫チェックポイント阻害薬(ICI)の抗腫瘍効果増強を目的とした新規治療法の開発を進めている。肝細胞癌患者の腸内環境においては、乳酸菌やビフィズス菌をはじめとするいわゆる「善玉菌」の減少が認められ、これが腫瘍微小環境における抗腫瘍免疫応答の抑制に関与している可能性が示唆されている。そこで我々は、ICIの効果において中心的な役割を担う細胞障害性T細胞の誘導および活性化に寄与する腸内細菌の同定を行い、in vitro実験系においてその免疫学的機序を解析している。現在は、得られた知見をもとに、動物モデルを用いたin vivo検証へと研究を展開している。

旭川医科大学 内科学講座

消化器内科学分野

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